飛躍期 : オネスト&シスムズ、響き合うハーモニー

1990年3月、オネストが設立される。大手ソフトハウスにいた30余名のメンバーが独立し、自分たちの理想に合った会社をつくろうと立ち上げていった。シスムズのトップ・本間もアドバイザーとして参加。ここにオネストとシスムズを両輪とする、今日の事業スタイルの礎ができあがる。
「医療業務に特化したソリューション、先端技術に特化したシステム・インテグレーション、この2つの領域を大きな柱として育てながらオネストは成長してきました。深い業務知識、一歩先を行くテクノロジー、それぞれに強みを培ってきています」(本間)

医療システムの領域は、病院のIT化とともに成長を続けてきた。基幹系の医事会計に始まり、診療支援のオーダーリングシステム、検査・看護・入院などの部門システム、これらを一元管理する電子カルテシステム、患者個々の診療計画を管理するクリニカルパスまで、その進歩のすべてを導入・開発の両面から支えてきている。
なかでも検査系の部門システムは、業界内でも定評があるオネストの得意分野。とくに検査・分析機器とシステムのインターフェースは、「つなげないものがない」といわれるまでの実績を培ってきている。その豊富なノウハウを活かして、これまでに臨床検査管理、生理検査、微生物検査、感染症管理、輸血検査管理の各システムを、自社ブランドのパッケージとして開発している。

システム・インテグレーションの領域は、たえず最新テクノロジーを先取りし、それを常にベストなソリューションの形にして提供することで信頼を築き上げてきた。1990年代から始まるダウンサイジング化、オープン化、イントラネット化、2000年代に本格化するWeb化といったシステム環境の進化に逸早く対応するとともに、ERP、SFA、CRM、CTI、データウェアハウスなどの最新の仕組みづくりを通して、企業の新しいビジネスモデルの構築に貢献している。
独立系のSIerとして、メーカーの枠を越え、顧客ニーズを第一としたシステム提案ができるのが大きな強み。その特色を活かして流通、製造、サービス、輸送、官公庁など、幅広い業種・業態を対象にソリューションを提供している。「同じツールを使って、どこまでユーザーのニーズに応えていけるか。そこでSIerの真価が決まる」。最新テクノロジーを使いこなし、創意工夫を重ね、とことん顧客ニーズを満足させる。職人気質のソリューションには定評がある。

2008年4月、特定保健指導支援システム『ユニセクト・フォー・ヘルスケア』をリリース。これはオネストが特定保健指導の制度化が決定する以前、2005年10月から「疾病予防」に着目して自主的に取り組んできた成果だった。そしてまた、「What」を発見したら自主的にイノベーションを展開できる企業になるという、来る「ユビキタス社会」へ向けて、自らに課したイノベーションの成果でもあった。

医療、SIの2本柱を確立

1990.3 オネスト設立
1990.4 医療情報システム事業開始
1990.4 オーダリングシステムの導入を開始
1993.4 部門システムの導入を開始
1994.4 検査自動分析装置接続シリーズ『WIN-MEIC』を開発
2000.4 電子カルテシステムの導入を開始
2005.4 臨床検査総合管理『ハートレー』
自社パッケージ製品の開発始まる。
2006.4 感染症管理システム『ICT-Web』発売
1990.4 SI事業開始
1992.4 空港スポット管理システム
1995.7 小売業/販売管理システム
1995.10 広告代理店システム
1996.12 PCショップ店舗システム
1997.4 コンビニ、スーパーのPOSシステム
1999.5 公営競技オッズシステム
2001.10 メーカー製品管理システム
2008.4 『ユニセクト・フォー・ヘルスケアー』開発
飛躍期