センシング、自動制御、ビッグデータの解析農業を収益性の高いビジネスへと変えていきます

営農者の減少、農業従事者の高齢化・後継者問題、TPPによるグローバル競争への懸念など、日本の農業を取り巻く環境も厳しさを増しています。農作物の栽培条件の最適化、篤農家の高い生産技術とノウハウの可視化、農場から食卓までをデータでつなぐトレーサビリティの確立、流通機構との情報連携による消費者ニーズへの対応と付加価値の向上など、日本の農業の活性化を図るためにICT活用に熱い期待が寄せられています。

オネストは2010年8月より農業ICTサービスの実証実験をスタートさせました。高機能・低価格・省エネルギーの無線センサーノードを自社開発。センサーと無線ネットワーク技術によって温度、湿度、照度、CO2濃度、土壌の水分量などの環境情報を収集し、いつでもどこにいてもモニタリングできる仕組みを提供してきました。

そして2013年10月、システムをクラウド化して、農業ICTサービス『スマートガーデナー』の名称で本格展開を開始。現在ではセンサーとコントローラーを一体化して、センサーの情報に応じてカーテンや窓、加湿器やヒーター、給水装置などの装置や設備を自動制御し、施設の環境設定を自動化する取り組みを進めています。

これまでにイチゴ、トマト、ミョウガ等の農作物、バラ、ラン、デンショウギク等の花卉類の栽培に利用されてきています。これら栽培現場で蓄積されたセンサーからのビッグデータを解析し、それぞれの風土に最適な栽培条件を導き出していく。農家や専門家の方々をパートナーに、おいしい農作物の生産、収穫量の増大、農業経営の高度化などを実現していきます。

さらに農業ICTで培ったセンシング、自動制御、ビッグデータ解析のキーテクノロジーを他分野へ展開していきます。センシングを自動制御に反映し、膨大なデータから新たな知を発見していく。医療、ヘルスケア、介護、建設をはじめ、さまざまな産業分野のイノベーションに応用することを目指します。